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学生未来プロジェクトとは

 現在の日本は「失われた30年」といわれており,バブル崩壊以降長期的に景気が停滞しています.最近では,コロナ禍やジョブ型雇用における転職の活発化など,特に若者たちにとっては,将来に不安を抱える方が多いのが現状です.私自身も現在32歳ですので,日本社会の衰退を間近に感じながら日々を送っております.学生を指導していても,転職を考えた就職活動や,安定を求める傾向が日に日に高まっており,モチベーションの低下を懸念しております.大学生や高校生など未来の日本を担う若者たちが,将来に対して不安を抱えている現状において,「未来に希望を持てる・自分たちが未来を創っていく」社会の実現のために何ができるのかについて大学教員である私にできることを模索しておりました.


 我々の研究室では,こういった背景から研究室内の授業にて,「20年後の未来と未来に対して今自分が何をしなければいけないのか」というタイトルで,学生たちにプレゼンテーションを行っていただいております.また大学という環境上,どうしても見る世界が狭くなってしまうことから,積極的に展示会の見学や,社会活動などを行い,学生たちに日本や世界を知ってもらうきっかけづくりを増やす努力をしております.

 このような中,ご縁がありJR東海のイノベーション創出促進拠点「FUN+TECH LABO」にて,2月25日に学生たちのプレゼン大会(未来に対して今何ができるか)を開催することになりました.将来的には本研究室の学生だけでなく,他大学他学部の学生たちにも同様のテーマで発表してもらい,学生たちが主体的に日本の未来を考える場を提供したいと考えております.

 上記の取り組みを多くの若者に知ってもらう,共有することで,日本の未来を担う学生たちが少しでも将来を具体的に考え,行動できるような社会を作っていくことが本プロジェクトの狙いとなります.


 本プロジェクトの目的としては,学生たちが日本の未来について“具体的に”考え,そのために今自分が何をすべきかを考える機会を提供することで、「日本の未来は自分たちで創っていくんだ,創ることができるんだ」というモチベーションを高めることを目的とし,また異なる分野の学生たちと議論を交わすことで,様々な視点から日本の具体的な未来を創造する場を提供することです.


 未来を担う若者たちが主体的に将来を創造し,行動していくことができれば未来の日本はより明るくなると信じています.

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